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◆漆について

漆紙とは現在、本漆ではなく漆の模造品として使用されている「カシュー」や「アルキット樹脂」という塗料を使用しております。
私の父が昭和24年に「菅家うるし紙製造所」として会社を設立したときには、すでに「カシュー」や「アルキット樹脂」を使用するのが一般的になっており、小間紙業界ではこの塗料を使用して製造した紙を「うるし紙」とされています。

父の叔父がうるし紙を製造していた大正11年頃には本漆を使用しておりましたが、綺麗に仕上がらなかったり、かぶれたりと問題があったようです。

父が会社を設立した当時は洋服箱やハンドバッグ、靴の箱、卒業証書の丸筒や漆器の箱に多く使用されていましたが、近年ではお菓子や鰹節の箱、ウイスキーなど酒類の箱、文庫などが主流になっています。

ここ数年変わったところでは高級寿司屋のテイクアウト用の折りの箱、東急ハンズなどで販売されている手提げ袋、ワイン用の袋に使用されるようになりました。
現在はギフトBOXやラッピングペーパー、ジュエリーの箱、祝儀袋や引き菓子や引き出物にも使用できるようなうるし紙の製造を進めております。

◆製造工程について

まず、幅80cm×長さ5,000mのロールの原料に下地の色を染めます。染め終わったら色落ちしないように色止め用のコーティングをします。コーティン グには紙に艶を与えたり、漆の塗料が紙の裏まで抜けないようにする役割もしています。

次にエンボス(型押し)をして紙に凹凸を付けます。エンボスは紙に柄を付けるためと、凸の部分に漆を塗るために行います。その後、裁断して仕上げに漆を塗ります 。

漆を塗る作業は職人の手により一枚一枚手作業で機械に通して行いますが、温度や湿度によって毎日紙の調子が違うので紙に合わせて微妙な調整をしており、殆ど手作業といっても良いと思います 。そのため印刷の紙とは違い手触りや独特の風合いを失うことなく高級感が生まれます。

速乾の塗料はラッカー系が多く、どうしてもラッカーの臭いが残ってしまうので使用しておらず、乾燥に時間がかかるため一日に仕上がる紙の量が限られてしまうので、できる限り無駄の出ない寸法で製造するようにしています。

父が会社を設立してからは、下地の紙を染める染料を変色の少ない顔料系に変えたり、革用の型押機を導入して紙にエンボス(型押)をして凸の部分にだけ漆を塗る技術を取り入れ、現在のうるし紙作りの土台を築いてくれました。

うるし紙を使用した箱は桐などの木製の箱に引けを取らない高級感があり、また木製の箱に比べ安価なため特に贈答用の品物に最適な箱とされています。銀座あけぼの様の箱は贈答用の商品から自宅用の商品まで3分の2の商品にうるし紙の箱を使用してくださっております。銀座あけぼの様のしおりにも書かれております ように、うるし紙を使用した箱は中身を食べ終わった後も大切な物をしまっておいたり、簡単な物入れとして使用していただけて、エコにも貢献しています。

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